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ノーザンライトの流浪旅
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脱構築は永遠に
20年近く前、大学の必修で血迷って「フランス文学基礎演習」を選択してしまった。

先生:「え〜、この中でフランス語以外を選択している方はいますか?」
 オレ:「はい(えっオレだけ?)」
 先生:「ドイツ語ですか?」
 オレ:「ちっ、中国語です。」
 先生:「珍しい方ですね(笑)」
 オレ:「講義要綱の内容を拝見して興味があったので選択しました」
 先生:「わかりました。語学の授業ではないので講義は日本語で行いますが、原義を説明するときはフランス語になるので頑張ってついてきてください。」

この先生こそ高橋允昭(のぶあき)、日本にジャック・デリダを紹介した第一人者だった。デリダ研究というと高橋哲哉先生が著名だが、高橋允昭先生は研究者というよりデリダのマブダチである。この授業ではデリダではなくサルトルを扱ったのだが、今でもこの授業で教わった人間とは何かという問いは未解決のままである。しかしこの授業で響いた言葉はいつでも参照できるようにPCの中に保存している。



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実存主義とは何か



たとえば書物とかペーパーナイフのような、造られたある一つの物体を考えてみよう。この場合、この物体は、一つの概念を頭にえがいた職人によって造られたものである。職人はペーパーナイフの概念にたより、またこの概念の一部をなす既存の製造技術にたよったわけである。したがってペーパーナイフは、ある仕方で造られる物体であると同時に、一方では一定の用途をもってもいる。ゆえにペーパーナイフに関しては、本質は実存に先立つのである。

たとえ神が存在しなくても、実存が本質に先立つところの存在、なんらかの概念によって定義されうる以前に実存している存在が少なくも一つある。その存在はすなわち人間、ハイデッガーのいう人間的現実である。

しかし、もしはたして実存が本質に先立つものとすれば、人間はみずからあるところのものにたいして責任がある。したがって実存主義の最初の手続きは、各人をしてみずからあるところのものを把握せしめ、みずからの実存について全責任を彼に負わしめることである。




なるほど人間はそういうものか、だから尊い存在なのだな。というのが当時のゆる〜い解釈であった。それからデリダという哲学者がいることを知り、出会った言葉が「déconstruction=脱構築」である。毎日が構築ならなんとなく納得できるが、構築の反対ってどういうことですか?と思ったのを覚えている。

かつてプロレスラー橋本真也は新日本プロレスを解雇され新団体ZERO-ONEを設立した。2001年3月2日、両国国技館で行われた旗揚げ戦の挨拶で、「破壊なくして創造はなし、悪しき古きが滅せねば誕生もなし、時代を開く勇者たれ!」という言葉を残した。古きが全て悪しきか否かは定かでないが、この橋本の言葉がオレは脱構築のイメージに近いと思っている。

橋本は「破壊」という言葉を使っているが、オレの解釈は毎日がnewbornというところ。といっても別物に生まれ変わるのではなく、レゴブロックをバラバラにして組み直す感覚。レゴという物質は何も変化していなくても、完成した作品は城から船になったりするような感覚。これより上手に表現できる例を持っていないのが残念だ。

もう少し言葉を補うとその変化は破壊を経て再構築するのではなく、螺旋階段のように同じところをグルグル回っているように思ったのに、いつの間にか高いところに登っていて景色が変わっていたような感覚。「その時歴史が動いた」的なティッピングポイントがあるのではなく、気が付いたら変化していたという結果を意識的にポジティブな方向に導くような意思と表現したい。

歴史や自然という大きな力には抗えないって意見もあるけど、そこでより良い方向に向けて考えたり行動したりするのが人間のいいところじゃね?と言えばしっくりくるだろうか?そんな人間が持つことができた最も強力な武器が言葉だと思う。そして哲学は言語を解釈する学問、その言葉と哲学を楽しめる人間でありたい。 
 
 
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